相次ぐ偽装や

事件等によって食品の信頼性が揺らいでいるから、取り戻そう、というのは、話の筋としては分かるが、そもそも食品に信頼性などがあるのか、という点で、よく分からない。
食品に短期の危険性があれば問題はすぐに発覚するのだから、殆どすべての食品にある程度の信頼性はあると考えられるだろうし、それ以上の信頼性を消費者が検証することは極めて難しく、遺伝子分析や同位体分析で銘柄偽装や産地偽装を調べることもできるとはいっても、コスト的に、相当に粗いサンプル検査にならざるを得ないだろうから、結局のところ、今度とも食品の信頼性が高いレベルで得られることはないような気がする。
そうであるならば、食品の安全性、信頼性を記号に付ける商売は、消費者の無知に付け込む詐欺的な商法にならざるを得ないのではないだろうか。