私がSFを読まなくなった理由、

ということをつらつらと考えてみるに、あるジャンル――別にSFでなくても、他の小説ジャンルでも、漫画でもアニメでもゲームでも何でも良いのだが――、そのジャンルの中で、面白いもの、上位ごく一握りの極めて良く出来た作品、というのは、結局、多くの人にとって面白いものであり、従って、そのジャンルにおける面白い作品を以ってしては、そのジャンルが自分に本当に合っているのかどうかは量れないのではないかと思う。
スタージョンの法則に則れば、どんなものでも90%はクズなのだから、そのジャンルが本当に自分に合っているのかどうか、を知るためには、そのジャンルの中で大体標準的なもの、即ち、ジャンルの大多数を占めるクズ作品、が、どのくらい自分にとって面白いか、そのクズをどこまで許せるのか、ということを考えるのが良いのではないだろうか。