『フリーランスのジタバタな舞台裏』

きたみりゅうじ
幻冬舎文庫
ISBN978-4-344-41050-3
著者のフリーランス作家としての経緯を描いた読み物。
フリーランスとしてはそれ程苦労もしていないし、貧乏を味わってもいないと思うが、それなりには仕事をもらえるのかという不安を抱えていたスタートから本が売れるまでの過程が描かれた前半は、結構面白い。後半は、やや成功自慢になっている感がなきにしもあらず。
物語的には第十三章で一応の終結だから、後はエピローグでも付けて適当に終わらせておけば、良い本だったと思うが。第十四章以下は蛇足なので、余り読後感が良くない。
前半は悪くないので、それでも良ければ、読んでみても、という本だろう。