日銀総裁

が明らかにした数字を見るに、約五年間の運用で1000万円が2231万円になったということは、ファンドの仕組みがどうなっているのかよく知らないが、年複利で計算して一年に18%近くの利回りを上げていることになる訳で、村上ファンドというのは、優秀だったのだろう。
それよりも寧ろ、平均株価が大きく上昇した去年おととしと比べて、その五年間の前の一年数ヶ月の間にもほぼ同様の運用実績を上げている、という方が、当時の経済状況を考えれば、驚異的な実績のようにも思われる。
しかし、日銀総裁が、その一年数ヶ月で240万円からの利益を叩き出したファンドマネージャーに再度投資しようという時に、最初の時と同じ1000万円しか投資しなかったというのは、一口1000万円からなのだろうとしても、村上氏への激励のためだったという本人の弁が当たっているような気は、しないでもない。
一度の成功を見ただけでぶっこんでしまえという欲深い俺のような奴が、詐欺にあいやすい、というだけの話なのかもしれないが。