映画・演劇・テレビドラマ、テレビバラエティを考えた時、その消費層に大人の男性が占める割合は、決して高くないのではなかろうか。
考えられるとすれば、時代劇や大河ドラマ、映画では昔寅さん今釣りバカ日誌であるが、今やテレビ時代劇など絶滅危惧種であるし、大河ドラマも昨今はホームドラマ路線などと揶揄されている訳で、どこまで本気で大人の男性をメインターゲットにしているかは疑問であるように思われる。
売れなくなったアイドルは、脱ぐことによって芸能生命の延命・復活をはかる、というのが定番のパターンだが、映画・演劇・テレビドラマ、テレビバラエティが大人の男性をターゲットにしているのでないならば、ヌードになることによってこれらへの出演が増え、仕事が増加する効果は、よほど小さいのではないだろうか。
せいぜい、大人の男性がメインターゲットである男性週刊誌のグラビアを飾って終わり、といったところであり、実際のところ、売れなくなったから脱ぐ、という戦略は、もはや完全に破綻しているような気がする。