『ダ・ヴィンチの遺言 「万能の天才」が私たちに残した謎と不思議とは?』

池上英洋 著
KAWADE夢新書
ISBN4-309-50316-0
レオナルド・ダ・ヴィンチに関する雑学本。
簡潔にいえば、『ダ・ヴィンチ・コード』便乗本の知的生き方文庫的雑学本で、要するにそういう本なので、他には特に記しておくようなことはなく、それで良ければ、読んでみても、という本か。
今本屋に行けば『ダ・ヴィンチ・コード』の便乗本が結構並んでいるが、私の勘では、その中で多分ベストではないものの、そう悪くもない、といったところではないだろうかと思う。ローリスクローリターン。
知的生き方文庫的雑学本が嫌いではなく、便乗本があるのなら一冊くらい読んでおくか、という人なら、読んでみても良い、のかもしれないが、そのカテゴリーにあてはまるのはどう見ても私なので、その私がローリターンといっているのだから、他の便乗本を探してみた方が良い、かもしれない。
こんなものだといえばこんなものだが、これだけ便乗本があれば一冊くらいは良い本もありそうだし、結構微妙だ。
ちなみに、レオナルドの時代には女性が持参金を用意したとか都市に売春婦が多かったとかいう話で、男女比が考慮されていないが、中世ヨーロッパでは男性の方が少なかったという説があるので、そういう関係もあるのではないだろうか。