初回視聴率

クールが替わると毎回のように、このドラマは初回の視聴率が悪くて失敗だ、という話が出てくるが、連続ドラマの初回の視聴率というのは、そのドラマの善し悪しを意味するものではないように思われる。
初回の視聴率が悪いのは、前のクールのドラマが悪すぎて視聴者にそっぽを向かれたか、せいぜい、番宣の失敗を物語っているに過ぎないのではないだろうか。
(オープニングの時間に25%あった視聴率がエンディングの時には15%にまで落ちていた、とでもいうのなら、ドラマの出来が悪いといえるのかもしれないが、実際には平均視聴率だけを問題にしているケースが多いし、そんなにあからさまな結果は余程でないと出るものでもなく、たとえ出たとしても、そういう場合は裏に化け物があったということが多いのではないだろうか)
寧ろ、初回の視聴率は、悪い方が、評価を受けやすい――連続ドラマの初回の視聴率が散々な結果に終わって、最終回の視聴率が良ければ、そのドラマの実力は明らかだから、とも考えられるから、初回の視聴率は悪い方が、その番組だけの関係者にとっては、良いのではないだろうか。