AはBである。Cだ。

『昭和史の本質 良心と偽善のあいだ』
保阪正康
新潮新書
ISBN978-4-10-610857-0
文学者の言葉をネタに著者が好き勝手書いたエッセイ。
私には本書の論旨展開とか論理構造というものがまったく理解できなかった。
著者に好意的に判断するなら、きっと、私の知らない前提条件が隠れているのだろう。
「AはBである。Cだ」と書いてあれば意味不明だが、BならばCだ、という前提条件があるのなら、意味は通る。
ということで、前提条件を知っている人向き。
私には全然理解できないそれをどういう人が知っているのか、まったく分からないが。
普通の人が手を出すようなものではないと思う。

以下メモ
・人生には神秘が必要だ。
・大衆小説の根幹は「あわや」と思わせる点にある。