特別の何かがあるわけではない

『タコの知性 その感覚と思考』
池田譲 著
朝日新書
ISBN978-4-02-295066-6
タコの知性に関して書かれた本。
概論というよりは読み物っぽいエッセイといった感じの本で、それで良ければ、というものか。
特別ではないがそれなりの読み物。
無脊椎動物の中ではタコが一番賢いという話は知っていたが具体的なことは知らなかったので、個人的には興味深く読めた。
ただまあ、だとしても、そう特別というほどのものがあるわけではない。
それなり。
本書では学生の誰それに実験してもらった、という話が多いのだが、他の科学者の本で自分が実験したように書いてあっても実際には学生がやっていることが多いのだろうか。
(ゼミ実習で学生が翻訳した本を自分を訳者として出版した大学教授は知っている。後、和辻哲郎校訂になってる本の中村元の解説とか)
読み物としてそれなりの読み物。
そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ
・タコは他のタコがやっていることを見て学習できる。