『日本のがん医療を問う』

NHKがん特別取材班 著
新潮文庫
ISBN978-4-10-134251-1
日本のガン医療の問題点について書かれた本。
マイナス面のみが書かれた本なので、あれが足りないこれが足りない、国が悪い制度が悪い、という本だが、そうしたもので良ければ、読んでみても、というものか。
資源は有限なのだから、本書みたいなのは一方的な政治的主張でしかないと私は思うが、足りないというのは確かに足りないのだろうから、何が足りないかを知るには、それなりの本だと思う。
そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。
メモ1点。
・胃は手術がしやすいので、胃ガンは手術適応であることが多いが、かつてはガンの中で胃ガンが圧倒的に多かったために、日本では現在でも、ガン治療の中心に外科医や手術があるのだろう。