『誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語』

志村幸雄 著
講談社ブルーバックス
ISBN4-06-257525-6
いくつかの発明について書かれた雑学本。
一応、タイトルにもなっているように、発明における競合者との先陣争いを主軸にしたものだが、選択にあたっては、様々な発明についての雑学本、と考えて間違いないと思う。
若干難しめだが、そうしたもので良ければ読んでみても、という本か。
車とか紡績機とかのメカニカルな部分を図なしで文字だけで説明するのは基本的に無理があるだろう、とか、トランジスタの説明は予め知っている人でないとよく分からないのでは、とか、難しい部分が結構あって、難しいものをわざわざ読む程のものかどうかは、正直、やや疑問には思う。雑学本は肩の凝らないものでないと。
本書の説明ですらすら分かる人とか難しいものでも気にしないとかいう人向け。それで良ければ、読んでみても、というところだろう。