男子誕生によって次々世代天皇の筆頭候補を得た秋篠宮家の短期間でのイメージアップ振りには、驚くものがある。
友人をこづいたなんていう、こう書くと全然微笑ましくはないエピソードさえもがほのぼのと紹介されてしまうくらいで、天皇家が国民の欲望をトレースするのは、このようにして成し遂げられる訳だ。
しかしそれで万事巧く行くかというと、問題もある訳で、一方では、次世代天皇家たる東宮家が悪役化してしまっているのは、大覚寺統持明院統の対立もかくや、という感じであるが、やはり、勧善懲悪、ヒール対ベビーフェイス、という図式が、国民の目からは分かりやすく望まれるものなのだろう。
この次々世代の天皇候補者に子供が生まれなかった場合、女系天皇を認めるとしたら、皇統は、その姉の子供に遷るのだろうか、それとも、その伯父の娘の子供に受け継がれるのだろうか。