好事家向きの雑多な本

戦国大名の経済学』
川戸貴史 著
講談社現代新書
ISBN978-4-06-520015-5
戦国大名の経済的な側面についてあれこれ書かれた本。
これといった主題や統一的なものはなく、戦国時代の大名経済に関してただあれこれと書かれたもの。そうしたもので良ければ、という本か。
あれこれ雑多すぎて、一般向けにお薦めになるような点はないと思う。
戦国時代に関する本なので、好きな人も多いだろうから、好きな人にはそれなり、というところか。
そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ
・西国の戦国大名はそれぞれ独自に海外貿易を行って儲けたので、秀吉や家康はそれを抑えつけるために管理貿易を行い、鎖国へと至った。
・北条で尊重された永楽通宝が畿内では嫌われたように、悪銭には地域差・時代差がある。古い宋銭が尊ばれ、新しく模鋳銭も多い明銭は嫌われた。