雰囲気

アルゴリズム思考術 問題解決の最強ツール』
ブライアン・クリスチャン&トム・グリフィス 著/田沢恭子 訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050538-7
コンピューター科学などで研究、検証されているアルゴリズムを現実問題に適応しようとしてみたコラム集。
そうしたものに興味があるなら、少しは面白く読めると思う。それで良ければ、という本か。
そう特別でもないし、必要不可欠でもないし、すごくもないが、コンピューター科学や、アルゴリズムや、その現実問題への適応といったようなことに興味があるのなら、それなりには楽しめるのではないだろうか。
説明はかなりなおざりで、そうたいしたことも書かれていないので、それほど興味がないという人に薦めるものではない。
というか多分、説明がないのは、本書が、実際に現実問題にこういう風に適応してみたらという本ではなく、そういう雰囲気を味わう本だからなのだろう。
雰囲気が楽しいとは思うが、それ以上の内容があるわけではない。
所詮は雰囲気、ではある。
それで良ければ、という本だろう。

以下メモ。
・探索と活用はトレードオフの関係にあり、活用する時間が限られているのなら探索する必要はない。
歳を取って新規開拓しなくなることは合理的だ。