思い入れはあるのだろうが

言語学講義 その起源と未来』
加藤重広
ちくま新書
ISBN978-4-480-07209-2
言語学に関していくつかのことが書かれた本。
概説や講義ではなく、著者が言語学に感じている想いをつづったもの。想いをつづったということで、あえて良く言えばエッセイっぽい部分はあるから、合う人には合うかもしれない。言語学に対する著者の問題意識を共有している人とか。そうしたもので良ければ、という本か。
こちとら言語学そのものを知らないのに、それに対する問題意識を共有しろと言われてもね、というところ。
適応範囲は狭いと思う。
ほぼ言語学徒向けか。
あるいは、ソシュールチョムスキーを知っている程度でいいのかもしれないが。
それで良ければ、という本だろう。