『心臓の力 休めない臓器はなぜ「それ」を宿したのか』

柿沼由彦 著
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257929-2
心筋細胞がアセチルコリンを生産することに関していろいろと書かれた本。
心臓がアセチルコリンを生産することを発見したのが著者だということで、著者の研究に関して書かれた本ではあり、そうしたものでよければ、という本か。
ただ、通常は副交感神経から出されて心臓の機能を抑えると考えられていたアセチルコリンを心臓が産出するので、それを亢進してやれば心臓を疲れすぎないように抑えられてバラ色の未来が、みたいな発想はどうかと思う。
それでうまくいくのなら何故我々の心臓はアセチルコリンを大量に作らないのか、という話になるわけだし。
後は、それでよければ、という本だろう。