『使える武術』

長野峻也 著
ちくま新書
ISBN978-4-480-06537-7
武術に関して書かれたエッセイ。
入門書というよりは、エッセイと考えておいた方が良いと思う。興味があってエッセイで良ければ、という本か。
オカルト的な面はあるが、一応、合理的に考えようという姿勢は認められるので、こんなものなのだろう。気で人が飛ばされたりするやつに、合理的な理由をつけようとしたような本ではある。他の武術をカルト的だと批判したりしているのが、良い味を出していて、マルチ商法マルチレベルマーケティングくらい違う、のだろう。
後は、そうしたもので良ければ、というところ。
エッセイなので軽く読めるし、よく分からないがこんなものだろう。
興味があるならば読んでみても、という本だと思う。

以下メモ。
・通常、人間は息をはく時に攻撃するので、相手の呼吸を読むことに意味が出てくる。
・空手の突きがひねりながらなのは、相手の突きや蹴りを弾きながら突く攻防一体の技だからだ。
・自分の重心を移動することでパワーを出し、相手の重心を移動させることで崩す。