『皇室外交とアジア』

佐藤考一 著
平凡社新書
ISBN978-4-582-85361-2
東南アジアを中心としたアジア諸国との間の戦後の皇室外交について書かれた本。
これといったテーマはないので、基本的に、誰それがどこそこに行った、という記述がメインになる本で、個人的には、あんまり面白いとは思わなかった。
後は、内容以外の面白み、となると、我らが皇室の方々はその徳から外国でこのように歓待されている、皇室万歳、ということになるのだろうか。皇室敬愛の傾向はあるだろうものの、最初からそれのみを期待して読むような本でもないのでは、とは思うが。
一応のまとめといえばまとめだし、どこか特に悪いという訳でもないので、誰がどこに行ったで十分面白そうだとか、皇室万歳、という人なら読んでみても良いのかもしれないが、私には、余り面白い内容の本だとは思えなかった。