『電車の運転 運転士が語る鉄道のしくみ』

宇田賢吉 著
中公新書
ISBN978-4-12-101948-6
電車の運転に関して書かれた雑学読み物。
大体のところ、別にそれなりの雑学読み物なので、興味があるならば読んでみても、という本か。
一部記述が簡単ではないような気がするが、前半は電車の運行にそって書かれていて、それなりにまとめられているので、悪くない雑学読み物だと思う。
後は可もなく不可もなく。興味があるのなら、読んでみても、という本だろう。
以下メモ。
・停電した後の再送電の時に、全電車が同時に動き出すと、変電所の容量をオーバーしてしまうこともあるので、時間差をおいて起動するように定めている。
・地下鉄で、架線でなくサードレールを使って給電すると、その分トンネルを小型化して建設費を抑えることができる。
・ATCが採用されている場合、ブレーキは結局ATCに任せてしまった方が効率が良い。ATCでは後退は禁止されているので、たとえわずかの距離でも後退するには指令の許可がいる。