アメリカ的な、あまりにアメリカ的な

スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』
ケリー・マクゴニカル 著/泉恵理子 訳
日経ビジネス人文庫
ISBN978-4-532-19971-5
積極的で楽観的な自己啓発本
あまりにアメリカ的でプログレッシブでアレグレッシブなので辟易するが、それで良ければ、それなりの自己啓発本。そうしたもので良ければ、という本か。
自己啓発の定義自体が、自ら自分を進めていこうというのだから、そういうものではあるけども。
それにしても、という気はする。
それ以外は、興味深いことも書かれているそれなりの自己啓発本
それでも良ければ、という本だろう。

以下メモ
アメリカ人は机の上に足を乗せると自信を持てたりする。小さく縮こまれば集中できるし、のびのびとすれば創造性が高まる。うまくいかないときはいろいろポーズを変えてみたり、過去に成功したときの姿勢をとってみる。
・前にした会話をフォローすることはその人の話をちゃんと聞いていたというメッセージになる。
・失敗したときに、失敗はたいしたことではないと思い込もうとすると、やろうとしたことはたいしたことではない、と誤った判断を無意識にしてしまう恐れがある。
・ねたみの感情は自分が本当に望むものが何かを教えてくれる。
・不安になってドキドキしたり緊張したりするのは、体が次の行動を起こすための準備をしているのだ。
・観客が自分を批判しようとしていると思えばあがる。観客は自分を応援してくれると考え、自分が観客のときも演者を応援すること。
・集中力は有限なリソースである。気分転換でゲームに集中したりしてはいけない。
・ストレスに対しては、害があるとか避けようとか思わず、自分を成長させてくれるものだなどと良いほうに考える。
・良いことをしたときは、その貯金がある分だけ悪いことをしがちである。