視界は広い

刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』
関幸彦 著
中公新書
ISBN978-4-12-102655-2
刀伊の入寇について書かれた本。
事件を、東アジア史や、中世武家政権へとつながる日本史全体の流れの中で捉えようとしたもので、それはそれで興味深いので、そうしたもので良ければ、という本か。
著者の問題意識はそういう一段高いところにあるのだろうが、こっちは事件そのものもよく知らないのに、という気はしないでもない。
それで良ければというところ。
そうしたもので良ければ、という本だろう。