ちょっとまとまりはない感じ

『「性」の進化論講義 生物史を変えたオスとメスの謎』
更科功 著
PHP新書
ISBN978-4-569-85038-2
進化生物学的に見た性の話題をいくつか書いた本。
ややテーマ的なまとまりには欠けるが、一般に受けのよさそうなその辺の話題をいくつかちりばめた一般向け生物学読み物、という本か。それで良ければというもの。
専門家から一方的に与えられる講義だからこんなものなのかもしれないが、著者の言いたかったことがよく分からない、というか、そもそもそんなものはなかったのだろう。一方的な講義だから。
とはいえ、もう少し何かあっても良かったのではないか、と個人的には思う。
一般向け読み物の範囲としては、こんなものかもしれないが。
それで良ければ、という本だろう。