『東電帝国 その失敗の本質』

志村嘉一郎 著
文春新書
ISBN978-4-16-660810-2
東京電力に関して書かれた本。
水に落ちた犬は叩け、の原発便乗本で、特に良くもないが悪くもなく。それでも良ければ、という本か。
便乗でなければ読みもしないだろうという本だが、それほど叩いてはいないので便乗本としては微妙か。あるいは、この程度でも叩きになるところに、広告費の威力が示唆されているのかもしれないが。便乗本でも、どこそこにホットスポットが、みたいのだと擁護になりかねないので、穏便にいこうとすれば本書くらいになるのかもしれない。
内容的には、東電に関してあれこれ書いた、という程度のもの。これで悪いとはいわないが、便乗で一冊書きました、という以上のものはないと思う。
後は、それでよければ、というところか。
せっかくだし便乗本の一冊も読み捨てておくか、くらいの気持ちで読むのなら、こんなものではないだろうか。
そうしたものでよければ、という本だろう。