『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門』

岩瀬昇 著
文春新書
ISBN978-4-16-660991-8
エネルギーに関して書かれた本。
タイトルになっている埋蔵量の決め方も含め、内容的にあまりたいしたことは書かれていないような気はするが、一次エネルギーについてまとまっているといえばまとまっており、そうしたものでよければという本か。
特にということはないが、一冊の読み物ではあると思う。
そうしたものでよければ、という本だろう。

以下メモ。
・原価積上げで値段の決まる電力用に石油の代替品として使われることから、日本のLNG価格は原油価格連動となっており、他国のLNG価格とは連動しにくい。
先物市場などが整備されたことによって、石油はセブンシスターズOPECによる価格支配を脱してコモディティとなった。
・一次エネルギーとしては、製鉄に使われる石炭の需要は結構多い。