『男の気くばり』

森村誠一
KKベストセラーズ・ベスト新書
ISBN978-4-584-12396-6
気配りに関して書かれたエッセイ。
基本的に、気配りは大切だねという原則論を説いたもので、そうしたエッセイでよければ、という本か。
全部がとはいわないが、老人の繰言に近いものはある。
著者はその名声に比して無茶苦茶腰の低い人だという噂は聞いていたので読んでみたのだが、あまり得るところはなかった。気配りをしようという精神が大切なのかもしれないが。
気配りの気構えとかは書かれていても具体的なノウハウまではあまり期待できないと思う。
ファンの人が読むエッセイ、という以上のものはない。
そうしたものでよければ、という本だろう。

以下メモ。
・スピーチでは、目次を立てて、最後の到着点を意識する。
・会合のとき、参加した一人ひとりに全体発言をさせて会の方向性をはっきりさせる。