細かいのにまとめ

『三好一族 戦国最初の「天下人」』
天野忠幸 著
中公新書
ISBN978-4-12-102665-1
三好氏について書かれた本。
個別研究というよりは新書レベルの簡略なまとめで、三好というマイナーな氏族を扱っている割にそれはどうなのというチグハグさはややあるが、戦国ガチ勢向けにはこれもありか。そうしたもので良ければ、という本。
じゃあほかにやりようがあるのかといえば、こうなるのだろうし。
好事家向け。
よく分からない人が楽しめるような本ではない。
この人誰だっけ、みたいな部分は結構あるし。
戦国好き向けのまとめ。
それで良ければ、という本だろう。

以下メモ
・永禄の変は、三好義継が足利将軍家に成り代わることを企図して起こしたものだろう。
・その後、三好三人衆と分離した松永久秀らは足利義昭を中心とした連合に加わったのであって、信長に臣従したわけではない。