研究本

『戦国の忍び』
平山優 著
角川新書
ISBN978-4-04-082359-1
戦国時代の忍びについて書かれた本。
忍びの実態を紹介した、というよりは、忍びが出てくる史料をあれこれ渉猟した、という感じの本で、そうしたもので良ければ、という本か。
よく新書で出したなというくらいには研究書寄りだが、好事家としたらありがたいかもしれない。
天正壬午の乱の説明が何か所か出てくるが、そもそも天正壬午の乱が何かを知らないような人向きの本ではないだろう。
著者としては、史料の引用は読み飛ばしてくれれば、というのだろうが、そういう問題なんだろうか。
私も好事家の部類に入るだろうから、ありがたがるべきなんだろうが。
あくまで研究書でも良いという人向き。
そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ
・中世というのは、夜間に出歩けばそれだけで警戒され、夜中に作物を採ったり人の家に押しかければ殺されても何の問題にもならない時代だった。