催眠術入門

『はじめての催眠術』
漆原正貴 著
講談社現代新書
ISBN978-4-06-520892-2
催眠術についての入門書。
催眠術そのものについての概説から実際のかけ方まで、一通りまとまっていて、個人的には興味深く読むことができた。興味があるなら読んでみても良い本ではないだろうか。
入門として、程よくまとまっていると思う。
興味があるなら読んでみても良い本だろう。

以下メモ
・催眠術は術者の能力というより催眠にかかる被験者が持っている能力である。
・催眠術下において客観的に観測できる事象として、ストループ効果(赤いインクで青と書いてインクの色を答えさせると回答が遅れるというやつ)について、文字が意味のない記号に見えるという暗示を与えると効果が起こらなくなることが発見された。
・催眠状態というようなものがあるかどうかは議論が分かれている。
もしないなら、催眠術の最後に催眠を解くことは不要なはずだが、被験者に安心を与えるため、催眠術にはもうかかっていないという暗示を与えるように解除を行う。
自己催眠を試みる場合も最後に解除を行う。