『戦国合戦の舞台裏 兵士たちの出陣から退陣まで』

盛本昌広
洋泉社・歴史新書y
ISBN978-4-86248-633-2
戦国時代の軍事行動の実際について書かれた雑録。
サブタイトルにあるように出陣から退陣まで一通り書かれた雑録で、テーマはなく、かなり細かいことを重くやっている本。一言でいえば好事家向けの本だろう。
好事家で、戦国時代の細かいことについて書かれた雑録でよければ、というところか。
悪い本ではないが、これで面白いかというと、華はないだろう。
個人的には、○○という言葉はこういう意味だろう、という記述がいくつかあって、戦国時代の言葉でも現在では意味が完全には分かっていないものが結構あるのだなあ、ということが分かった点が面白かった。
広く一般向けではあまりない好事家向けの本。
それでもよければ読んでみても、という本だろう。