好事家向け

『江戸の終活 遺言から見る庶民の日本史』
夏目琢史 著
光文社新書
ISBN978-4-334-04433-6
江戸時代に書かれた大名・武士ではない人の遺書をいくつか紹介した本。
基本的にただの紹介なので、それで面白いと思える人向き。それで良ければ、という本か。
江戸時代の遺言と聞いて面白そうだと思える人には、それなりに面白いのではないだろうか。
現代まで遺言を残せる人たちだから、庶民というよりは中の上くらいの階層ではないかと思うが。
何も知らない人がこれそのままで面白いとは、なかなかならないだろう。
要は好事家向き。
それで良ければ、という本だろう。