『マンガ 線形代数入門 はじめての人でも楽しく学べる』

鍵本聡 原作/北垣絵美 漫画
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257822-6
行列に関する入門読み物。
線形代数というよりは行列で、その入り口のところだけを書いたというもの。入り口だけでよければ、という本か。
入り口が書いてあるというだけで実際のところはほぼ教科書なので、教科書を読めばいいんじゃないかという気はしないでもない。
分かりやすいということはあるかもしれないが、マンガだから分かりやすいというよりは、入り口のところしか書いてないから分かりやすいという感じだと思うし。結構あれこれ説明されていない。
それでよければ、という本だろう。

以下メモ。
・行列に掛けると単位行列になるような行列を逆行列という。
行列に割り算はないが、逆行列を掛ければ割るのと同じことになる。
行列式が0となる行列には逆行列が存在しない。
連立方程式を行列で表した場合、行列式が0となるなら、その連立方程式は解が不定か解が存在しない。
・ある行列を点に掛けて、別の点に変換することを、一次変換という。
正方行列には、ある点に掛けて一次変換したときにその結果が元の点の定数倍になっているような点が原点以外にある。
このような点を行列の固有ベクトル、定数値を行列の固有値という。