『光合成とはなにか 生命システムを支える力』

園池公毅 著
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257612-3
光合成の仕組みについて書かれた概説書。
大体の感じとして、割と教科書みたいな堅めで重厚な概説書、と考えておけば良い本か。そうしたもので良ければ、読んでみても良い本。
特に簡単ということはないと思うし、読み物としての軽さはなく(植物のある部屋で寝ても、植物の呼吸する量はたかが知れているから、他人と一緒に寝るよりも以上に体に悪いということはない、とか、森が二酸化炭素を吸収するといっても、木が生長した分以上のものが減る訳ではない、とか、面白い部分もあるが)、基本的に、光合成そのものに興味があって、その仕組みなどを知って、面白いと思える人向きの本なのだと思う。
堅めの概説書で良ければ、読んでみても良い本。
興味があるならば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・最初の光合成生物は、水を分解することはできなかった。
マラリア原虫には、葉緑素痕跡器官がある。
グルコース1分子から36分子のATPが合成される、という話は、確定している訳ではない。