『ボクたちクラシックつながり ピアニストが読む音楽マンガ』

青柳いづみこ
文春新書
ISBN978-4-16-660622-1
ピアニストが音楽マンガをネタに書いたエッセイ。
音楽マンガといっても、多くは『のだめカンタービレ』で、ずっと離れた2位と3位に、『神童』と『ピアノの森』。こんなことなら、この両者に関する記述を削って「のだめ」一本に絞った方が、広い読者層にアピールするのでは、という気もするが(文春から出すのにそういう訳にはいかないかもしれないが)、「のだめ」を知っているだけ、という人よりかは、「のだめ」を知っていて、且つクラシック音楽に興味がある人向け、という本ではあるのか。そういう人なら、「のだめ」以外の音楽マンガを知っている可能性が高いかもしれないし。
そういう人ならば、読んでみても、という本。
後は、それなりのエッセイで、ストライクゾーンは余り広くない気がするが、合う人には悪くない本だと思う。
興味があるならば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・フランス人は、意外と自国の音楽家よりもブラームスが好き。
・ピアニストの音楽CDは、捌けない分をアーティストが買い取る形で出される。