『太陽系はここまでわかった』

リチャード・コーフィールド 著/水谷淳 訳
文春文庫
ISBN978-4-16-765173-2
太陽系にある様々な天体を紹介したエッセイ。
最新の知見をまとめたもの、といえばまとめたものだが、いろいろ雑多に過ぎるので、エッセイと考えておいた方がいい本だと思う。
後は、カール・セーガンのフォローワーみたいな感じで、太陽系の惑星に関する最新の知見はたいてい惑星探査機の調査結果に基づいているから、宇宙開発万歳、という論調の本であるが、それでも良ければ読んでみても、という本か。
基本的に、中級者クラスで本書を楽しめるような人が読む本。それ以外の人に、特に、というほどのものはないと思う。
例えば、ジャイアント・インパクト説なんかも書いてはあるが、知らない人が本書の記述を読んで分かるのだろうか。
カール・セーガンのフォローワーみたいな宇宙開発万歳という論調のエッセイ。
それでも良ければ、という本だろう。