『財務官僚の出世と人事』

岸宣仁 著
文春新書
ISBN978-4-16-660765-5
大蔵省担当の新聞記者だった著者が、取材メモを基に大蔵官僚の出世レースに関するいくつかの断面を描いた本。
大体のところ断片的なエピソード集、といった感じの本で、出世レースを描いているだけに俗物的な楽しみはあるが、それ以上のものはない。
出世や人事を通じて、財務官僚の有り様が見える、というような期待はしない方が良いだろうと思う。
あくまでも、出世レースのいくつかの断面で良ければ、という本。
そうしたもので良ければ読んでみても、という本だろう。