『「朝日」ともあろうものが。』

烏賀陽弘道
河出文庫
ISBN978-4-309-40965-8
朝日新聞社の記者だった著者が、在職時代の経験から朝日新聞社を批判した本。
一応、内側からの報告、ではあり、それはそれで貴重なものではあるだろうから、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本か。
ただし、私には、そう特別面白いとまでいう本でもなかった。
内側はそういうもんなんだろうなあ、という以上の話はなかったし、やや著者の特権意識が鼻をつき、私には余り好きになれるタイプの本ではない。
ジャーナリストかくあるべし、みたいなのが好きな人には、悪くはないのだろうが。内側からの報告といえば内側からの報告だし、そうしたものとしては、悪いものではないのだと思う。
特に薦めるのではないが、読みたければ読んでみても、という本だろう。