エッセイ

『アレックスと私』
アイリーン・M・ペパーバーグ 著/佐柳信男 訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050564-6
ヨウムの認知能力を研究する科学者が相棒だった鳥との半生をつづったエッセイ。
エッセイとしては面白い。科学書としては、まとめや解説にはすごい業績を成し遂げたように書かれているが、何がどうすごいのか本文を通じては伝わってこなかった。エッセイとして読むならば、という本か。
どうどうやってどのように、というのがまるっと書かれていないのは、どうなんだろう。
本当に、エッセイに書いても面白くない地味な手法でアレックスの認知能力を科学的に証明したのかもしれないが。
私としてはあまりいい本だとは思えなかった。
エッセイとして読むから何がどうすごいのかはいらないよ、という人なら。
それで良ければ、という本だろう。