『中世を道から読む』

齋藤慎一 著
講談社現代新書
ISBN978-4-06-288040-4
中世(主に室町から戦国時代にかけて)の関東の街道に関していくつかのことが書かれた本。
基本的には、歴史の細かいことをぐだぐだとやった本で、これといったテーマはない。歴史の面白さとはこういう細かいところにはある訳で、面白いことは面白く、歴史の好きな人なら、楽しめると思う。
興味があるならば、読んでみても良い本。
ただし、好きな人にはこれで良いとして、一般向けには、あまり派手さはない。
どうしても、とか、読んでみた方が良い、とまではいえないだろう。好きな人ならば、というところ。
歴史の好きな人ならば楽しめると思うので、興味があるならば、読んでみても良い本だろう。

以下メモ。
・中世の大きな河川では橋げたをかけることは少なく、橋は、あっても舟橋が中心だった。橋がない場合にどこの瀬を渡れるかは、重要な情報だった。
・中世における峠の関には、異境へ渡る宗教的な加護を願う側面があり、直接的な行政機関という訳ではない。