『金正日の料理人 間近で見た独裁者の素顔』

藤本健二
扶桑社文庫
ISBN978-4-594-05846-3
北朝鮮へ行って金正日の料理人を務めていた人がその間の出来事などを綴った手記。
全体に、特別でもないが悪くもない、それなりといえばそれなりの読み物か。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。
基本的に、著者は金正日に愛され特権階級としてぬくぬくと過ごしており、日本で逮捕などもされているとはいえ、北朝鮮にいたということから連想される程、特に波乱万丈という訳でもない。他の人では体験できないような貴重な経験を綴った手記なのは確かだろうが、だからといって北朝鮮に関して特別興味を惹かれるような内部事情が書かれているのでもないと思う。
特別面白い、という程でもないが、読み物としては一応それなり、というところ。
そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
金正日は、アメリカの偵察衛星から隠れるため、深夜早朝に移動していた。
金正日には喜び組(直訳するなら「喜ばせ組」)との夜の生活はなかっただろう。