『諜報憲兵 満州首都憲兵隊防諜班の極秘捜査記録』

工藤胖 著
光人社NF文庫
ISBN978-4-7698-3014-6
満州国の首都新京(長春)で関東軍憲兵隊の防諜班にいた著者が自らの活動を記した本。
大体のところ特にどうということはないエスピオナージノンフィクションだが、満州でも当然のようにこういうことが行われていたんだなあ、ということが分かる点で興味深いので、興味があるなら読んでみてもよい本か。
話自体は、エスピオナージものにありがち、という以上のものはないし、書けないことは最初から書いてないだろうし、至誠で接すれば分かってもらえるみたいなアナクロ感もあるが、まあ戦前の人だし、こんなものだろう。
個人的には、あたりの部類に入る本だった。
興味があるならば読んでみてもよい本だろう。