『力学入門 コマから宇宙船の姿勢制御まで』

長谷川律雄 著
中公新書
ISBN978-4-12-102354-4
宇宙開発と力学について書かれた本。
構想的には、ロケットの運行制御や姿勢制御などの宇宙開発を事例に使って力学を説明したもの、だが、実際読む分には、宇宙開発に使われる力学について解説したもの、と考えるのがいいだろうか。それでよければ、読んでみてもいい本。
割と興味深くはあった。
ただ、一回転したときに座標の向きが変わらない回転座標系を捩れない座標系といい、座標系の向きをそこからの回転角として表すことができる、とか、難しい、わけではないがかなりややこしい内容にはなっている。
それでよければ、というもの。
興味があるならば読んでみてもよいだろう。

以下メモ。
・加速度計からロケットにかかる加速度は分かるが、実際の加速度はそこから重力加速度を引いたものになる。その加速度を積分して速度を求め、速度を積分して位置を割り出して、その位置の重力加速度を計算する。