『東京劣化 地方以上に劇的な首都の人口問題』

松谷明彦 著
PHP新書
ISBN978-4-569-82481-9
今後の東京は割合として地方以上に急激に高齢化と人口減少がやってくるから大変だ、と書かれた本。
そうした読み物としては、それなりかもしれないが、ただ読み物のせいか論拠はあまり明確でなく、薦めていいものかどうかはよく分からない。それでよければ、という本か。
出てくる数字とかが検証可能な形になっていないので、結局のところは著者がそういう風に推計しているというだけの話でしかない。本の形としては、できはよくないと思う。
後は、大変だという以上のものではないが、それなり。
そうしたものでよければ、という本だろう。

以下メモ。
・実は、戦後ベビーブームの前から日本では産めよ殖やせよで子どもの数が増えていたので、これまでの高齢化は比較的なだらかだった。
・ベビーブームの後、日本では中絶を行いやすくすることで急激に出生数を減らしたため、今後長期にわたって高齢化と人口減少が続く。