『殷――中国史最古の王朝』

落合淳思 著
中公新書
ISBN978-4-12-102303-2
甲骨文字史料を元に殷の歴史を探った本。
甲骨文字や金文史料のみに頼って文献史料を軽視する様は、少し行き過ぎのような気がするが、それでよければ、という本か。
文献史料は、軽視というよりは敵視という勢いで、寄らば切るといった感じだが、いろいろと鬱憤があるのかもしれない。
甲骨文字に基づく殷の解説としては、一冊の本ではあると思う。
それでよければ、という本だろう。