『ある幕臣の戊辰戦争 剣士伊庭八郎の生涯』

中村彰彦
中公新書
ISBN978-4-12-102256-1
伊庭八郎について書かれた本。
概ね伝記といえば伝記だが、史料の制約なのかあまりいい本だとは思わなかった。
そもそも伊庭八郎がどういう活躍をしたのかよく分からないし、少ない史料から伊庭の行動を考察したものでもないし、全体に焦点が伊庭八郎にあたっていなくて、人見勝太郎とかの行動を描いた後で伊庭八郎もそこにいたというくらいのよく分からない感じになっている。
伊庭八郎に思い入れのある人にはこれでいいのかもしれないが、私としては少し足りない。
それでもよければ、という本だろう。