『新しいウイルス入門 単なる病原体でなく生物進化の立役者?』

武村政春
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257801-1
ウイルスに関して書かれた本。
入門書といえば入門書なのだろうが、ややとりとめもなく雑多に書かれたコラムっぽい感じの本。そうしたものでよければ、という本か。
特別でもないが、悪くもなく。
興味があれば読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
・インフルエンザウイルスは八本のRNAを持っているが、同じ細胞に二種類のインフルエンザウイルスが感染したとき、合成するときにシャッフルされて、変異した新しいインフルエンザウイルスができる。
胎盤において物質やガスを交換する膜は元々はウイルスが自分のエンベロープを作るときに使っていたもので、有胎盤類はこのウイルスに感染してDNAを取り入れることによって進化したらしい。