『飛ばし 日本企業と外資系金融の共謀』

田中周紀 著
光文社新書
ISBN978-4-334-03723-9
バブル崩壊からオリンパスまで、飛ばしがかかわった経済事件について書かれた本。
いくつかの事件をまとめただけではあるが、経済事件簿としてはまずまずという本か。興味があるならば読んでみてもという本。
時価会計で飛ばしは終わった(はず)と書かれているが、元々簿価で書いていいなら含み損は問題にならないのでは、とか、飛ばしの本質については私にはあまりよく分からなかったし、何とかというファンドから何とかというファンドにいくら送金し、そこからまた何とかというファンドにいくら送金した、というようなことを細かくぐだぐだと書かれても、という気はするが。
こんなものといえばこんなものだと思う。
興味があるならば、読んでみてもよい本だろう。