『教室内カースト』

鈴木翔 著
光文社新書
ISBN978-4-334-03719-2
スクールカーストについて、インタビューを元にその素描を試みた本。
インタビューなので主観的な話をまとめただけという感はあるが、面白い部分もあったので、そうしたものでよければ、という本か。
教師はスクールカーストを生徒の能力差の表れとして肯定的に見ている、とそういう事例を引いて結論付けておきながら、問題意識を持ってスクールカーストを解体しようとする先生もいましたが許可が下りなかったので載せられませんでした、ではちょっとがっくりくるが。
こんなものといえばこんなもの。
興味があれば読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
スクールカーストの上位の子は、我が強かったり派手だったりと特徴があるが、下位の方はあまり特徴がない。むしろ上位になれなかった子の受け皿。
・教師から見て、スクールカースト下位の子には覇気がない。