『その科学が成功を決める』

リチャード・ワイズマン 著/木村博江 訳
文春文庫
ISBN978-4-16-765184-8
自己啓発系の雑学本。
一応、様々な自己啓発系の言説のうち科学論文になって有効性が認められているものや科学論文で有効性が否定されているものをいくつか挙げたものだが、あまりまとまりはないので、ほぼ雑学本と考えておいた方がいいと思う。そうしたものでよければ読んでみても、という本か。
悪くはないが、特別でもない、というところだと思う。
よくある自己啓発系雑学本に少し毛が生えたという程度。
そうしたものでよければ、という本だろう。

以下メモ。
・複雑な問題、難しい選択、創造力が必要なものなどには、無意識の力を活用する。その問題について考えた後、パズルなどを行って意識を他に向ける。そうしてから最初の問題に戻ると、無意識の意見が外に出やすい。
・心理学では人間の性格をビッグファイブという五つの因子に分けることが行われている。
開放性(好奇心が強く飽きやすいか、現実的で保守的か)
勤勉性(勤勉な人は几帳面であるが、そうでない人も柔軟性が高い)
外向性
協調性(協調性がない人は情にとらわれない)
情緒安定性の五つである。