『犯罪者はどこに目をつけているか』

清永賢二・清永奈穂 著
新潮新書
ISBN978-4-10-610486-2
犯罪予防に関して書かれた本。
内容的には要するに、近隣の人と一緒に防犯意識を高めろ、というもので、そうしたものでよければ、という本か。
タイトルになっているような犯罪者がどこを見ているかということも、書かれてはいるが、テーマ的には必ずしもメインではないし、それほど多くもなく、私のようにそちらに期待すると、やや肩すかしだと思う。
それがないとありきたりで常識的な内容になってしまうわけで、何もかも悪い方に向かっていますというような本書の方向性も含めて、特に薦めるような本ではない。
読み捨てるくらいならこんなものかもしれないが。
それでもよければ、という本だろう。

以下メモ。
・見通しのよいまっすぐな一本道は、逃げにくいので狙われにくい。カーブがある道は狙われやすい。
・四つ角は、逃げ道の選択肢が増えるので、狙われる。
・同様に、奥まった場所よりも大通りに面している場所の方が逃げやすく、狙われやすい。