『図解でわかる! ディズニー 感動のサービス』

小松田勝 著
中経の文庫
ISBN978-4-8061-4159-4
ディズニーランドのサービスについて、それを生み出す環境や教育面から描いた本。
基本的には、ディズニーランドのサービスに関する礼賛本で、そうしたもので良ければ、という本か。
礼賛本が読みたいならもっとエピソード重視のものがいいだろうし、ビジネスとして研修面的なことが知りたいならデメリットとかコストとかについてもう少し批判的なものがなければとは思うが、特に悪いということはない。
淡いオレンジで強調する色使いは、ちょっとどうかと思うが、出版社がテストをしてこれでオッケーを出しているのなら、悪いものではないのだろう。
ファーストフードのスマイルサービスを現代資本主義の成れの果てと批判しているような本の解毒剤としてはいいかもしれない。
あるいは逆に、本書の解毒剤として、そういう本を読むか。
言葉は悪いが要するに社畜を作り出すシステムだよね、とは思う。
全体的に、特にどうということはない礼賛本。
そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ。
・マニュアルは常に変更可能である。
・晴れ着を着ての来園が予想される客について、日本側のスタッフがどうすれば乗り物への搭乗を断れるか考えたのに対し、アメリカの本社スタッフはどうすれば乗り物に乗ってもらえるか考えようとした。